中国資本でインテル、モメてる。長友佑都&マンチーニはどうなる? (3ページ目)

  • 利根川 晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • photo by Getty Images

 おかげでインテルはチーム内も不安定な状態が続き、夏の親善試合もまるでいい結果が出せていない。サマーキャンプでは格下チーム相手の練習試合でも勝てず、現在アメリカで戦っているインターナショナルチャンピオンズカップではPSGには1-3で敗れ、エストゥディアンテスとの親善試合でも勝てなかった(長友佑都のゴールで1-1のドロー)。

 そして7月27日、1カ月にわたる膠着状態を打ち破るべく、アメリカで緊急のトップ会談が持たれることとなった。蘇寧グループからは代表の息子スティーブン・チャン氏。クラブ側からはトヒル会長、ハビエル・サネッティ副会長、スポーツディレクターのピエロ・アウシリオもチームが滞在するニューヨークに集結した。

 しかし、予定していた最初のミーティングにマンチーニは顔を見せなかった。その翌日にやっとインテル・サミットが実現したものの、結局はなんの解決もみないまま時間となり(その後イベントが控えていたため)、会談は終わってしまった。インテルは相変わらず、いつ何が起こるかわからない不透明な状態のままだ。

 こうしたチームの状況はもちろん長友にも影響を及ぼしている。長友はメルカート対象選手ではないが、イタリア国外のいくつかのチームは彼に興味を示しおり、彼らからとんでもない金額のオファーが来ればトップがどう動くかはわからない。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る