2016.07.01

レナト・サンチェスは12年前のC・ロナウドより上。ポルトガル4強

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

クロアチア戦に続きポーランド戦でもマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたレナト・サンチェス グループリーグ3分け。決勝トーナメント1回戦(クロアチア戦)も90分間の戦いに限れば0-0。そしてこの準々決勝は延長PK戦だ。90分の試合では、ポルトガルは5試合連続引き分け。1勝もしていないのにベスト4に進出した。前代未聞の珍事と言える。

 要するに4試合連続大苦戦。そしてこの試合でも、ポーランドに先制点を奪われた。しかも開始2分に、である。左からカミル・グロシツキにグラウンダーで折り返され、ロベルト・レバンドフスキにインサイドできれいに決められた。

 ただ、プロセスにはちょっとした不運もあった。右サイドからポーランドのウカシュ・ピシュチェクが蹴ったサイドチェンジのボールは、ポルトガル右SBセドリック・ソアレスの前で大きくバウンド。頭上を越えてアシスト役となったグロシツキの足もとに収まったのだった。

 ポルトガルは立ち上がりから、これまでのパターンを想起させる展開に陥った。ただし、この日のポルトガルには、従来と異なる点もあった。

 決勝トーナメント1回戦、クロアチア戦の原稿でも触れた18歳のレナト・サンチェスが、スタメンから登場したことだ。これまで、2戦目のアイスランド戦を除く3試合に出場。徐々に存在感を発揮し、クロアチア戦では決勝ゴールに繋がる単独ドリブルを披露するなど、株を大幅に上げていた。