テンションは高いが点は入らず。イングランド猛攻も実らずドロー (3ページ目)
潜在的な技術力ではスロバキアの方が優れているのではないか。展開力や巧さという点でも同様な印象を抱いた。だが、彼らは3位狙い(引き分け狙い)を最後まで貫いた。そして、イングランドの荒っぽい攻めに助けられ、何とか90分を0-0でしのぐことに成功した。
面白いゼロゼロとつまらないゼロゼロがあるとすれば、これはつまらない方の類。恨むべきはスロバキアである。
終了の笛が鳴り響いた瞬間、スロバキアの選手は特段喜ぶことも、悲しむこともしなかった。だが勝ち点4を挙げ、ベスト16入りをほぼ確定させたことに、ベンチは歓喜した。消極的サッカーは、功名にはやったヤン・コザック監督からの指示だった可能性が高い。
引き分け狙いというミッションをやり遂げた選手たちはたいしたものだ。狙ってできるものではない。だが、僕がそれ以上に見たかったものはスロバキアらしいサッカーだ。それはいったい何なのか。せっかくの機会なのによく分からなかった。自国のサッカーの宣伝という意味では不成功なのかもしれない。
1位ウェールズ、2位イングランド、3位スロバキア、4位ロシア。
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