2016.06.15

黄金期を知るパパン氏に聞く「ACミランと本田圭佑の現在と未来」

  • 緑川顕史(KWC)●文 text by Midorikawa Kenji 蔦野 裕●写真 photo by Tsutano Yu

ジャン=ピエール・パパン氏。ミランOBとして、現在のチーム状況はやはり気になるよう 本田圭佑はACミランとの契約を延長するのか、はたまた新天地を求めるのか。情報は錯綜しているが、いずれにしても本田にとって来シーズンは真価が問われるシーズンになる。

 2013-14シーズンの途中でCSKAモスクワからACミランに移籍してから、2年半でリーグ通算73試合出場で8得点。その間、チームはリーグ戦・カップ戦とも無冠だ。本田は低迷を続けるミラン暗黒時代の象徴になってしまった。

 この状況をACミランの黄金期「グランデ・ミラン」のメンバーはどう見ているのだろうか。先月、フォルクスワーゲンが主催する少年サッカー世界大会にゲストとして招かれていたグランデ・ミランのひとり、ジャン=ピエール・パパン氏にACミランと本田圭佑について話を聞く機会を得た。

――ACミランの低迷が続いています。

「ここ数年は、ミランの歴史の中でも特に厳しい時期だ。大きなチャレンジが必要だが、うまく進んでいるとはいえない。もし、ベルルスコーニ会長がクラブを売却するとなれば、チャレンジの時期はさらに長引く可能性がある。まるで別のチームを見ているようだね」

――あなたがいた90年代前半のミランとは別物ということですか?

「そうだ。昔の選手はもういないからね(笑)。それは冗談だが、かつてのミランは世界最高の選手だけが集まる世界最高のクラブだった。私がマルセイユから移籍することが決まったとき、『ミランこそ、人生をかけるのにふさわしいチームだ』と感じたのを覚えているよ。現在もなおミランは世界最高峰のクラブのひとつだが、バルセロナやレアル・マドリード、バイエルンには及ばない」