2016.06.06

【EURO】58年ぶり出場ウェールズ。
A・ラムジーの「決意表明」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

EURO2016の注目国(4)~ウェールズ

 1958年のW杯スウェーデン大会以来、58年ぶりとなる国際主要大会に向け、ウェールズ代表が着々と準備を進めている。

ウェールズが国際舞台で輝くためにラムジーの存在は欠かせない 開幕前には、ポルトガル南部のアルガルベで代表合宿を行なった。レアル・マドリードの一員としてチャンピオンズリーグ(CL)決勝を戦ったFWガレス・ベイルは不参加となったが、2004年の欧州選手権前にイングランド代表も使用した最高クラスのトレーニング施設で約1週間のキャンプを張った。主将のDFアシュリー・ウィリアムズは、「ウェールズのサッカー協会が一級品の準備をしてくれた。『あれがなかった』『これがなかった』と言い訳はできないな。おかげでサッカーだけに集中できた」と同協会の対応に感謝。万全の体制で、決戦の地フランスに乗り込む。

 しかし今回のユーロ出場まで、ウェールズは苦難の道を歩んできた。2011年11月には、現在のウェールズ代表の礎(いしずえ)を築いたガリー・スピード監督が縊死(いし)しているところを自宅で発見されるという痛ましい事件が起きた。後任ポストに就いたのは、現代表監督のクリス・コールマン。しかし、指揮官の「突然の死」に選手たちのショックは大きく、就任直後は不振が続いた。2014年ブラジルW杯予選も、グループ5位という散々な結果で敗退している。