「相棒」欠いた本田圭佑にも重大責任。ミラン、来季もCL絶望か (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 最初の30分間、ミランは試合を支配していたものの、これまでも何回もあったようにゴールを奪うことはできなかった。敵の最初のシュートが失点に繋がるなどあってはならないことだ。相手がこういった戦略でゴールを狙ってくることは、誰もがよくわかっていたはずだ。つまり我々は集中力を欠いていた。1点を失ってからは、プレーのリズムも失った。苦い敗戦だが、自分たちが招いたことだ」

 ミラニスタやチーム関係者が一番不安に感じているのは、前半30分に先制されてからのミランのリアクションだ。後半に入ってもミランからは巻き返そうとする意欲が全く感じられなかった。ほんの数日前まで見せていたあの熱い闘志や持続力はいったいどこへいってしまったのだろう、という感じだった。

 とにかくただこの一日だけが、"何もかもうまくいかなかった日"であったことを切に祈りたい。11人のスタメン中でいつも通り機能し、非難を免れたのはたった2人、GKのジャンルイジ・ドンナルンマとDFのルカ・アントネッリだけであった。

 逆に最も集中砲火を浴びていたのはマリオ・バロテッリだ。この試合でもまた、彼の高い能力に見合ったプレーを見ることはできなかった。怪我で長期欠場する前に彼が垣間見せていたクオリティーの高いパフォーマンスからは程遠い出来だった。

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