新旧「金満チーム」の対決。CLチェルシー対パリSGをデータで解析

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi データ提供●opta
  • photo by Getty Images

 今季チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の3大カードのひとつ、チェルシー対パリサンジェルマン(パリSG)のセカンドレグが、日本時間10日4時45分にキックオフを迎える。

多くのタイトルを獲得してきたなかで、CL優勝はまだ獲っていないイブラヒモビッチ多くのタイトルを獲得してきたなかで、CL優勝はまだ獲っていないイブラヒモビッチ 3年連続で相まみえる因縁深い両者のファーストレグは、パリSGがホームで2-1と先勝。一昨季はチェルシー、昨季はパリSGが勝ち抜けているが、果たして今季はどんな結末を迎えるだろうか。データをもとに占ってみたい。

 巨額の外国資本が入ったことにより欧州のエリートクラブの仲間入りを果たした両者だが、2003年にロシア人オーナー(ロマン・アブラモビッチ氏)が経営権を握ったチェルシーに対し、カタールの投資会社がパリSGを買収したのは11年のこと。

 "先輩"のチェルシーが過去13シーズン中、グループステージを12回突破し、準々決勝に8度到達している一方、"後輩"のパリSGは現在4シーズン連続で決勝トーナメントに進出し、ベスト8まで3度勝ち進んでいる。CLにおける両チームの対戦成績は、先日の第1戦を含めて2勝3分2敗とまったくのイーブンだ。

 今回、ビハインドに立たされたチェルシーは少なくとも1点が必要なため、ホームのサポーターの声援を背にゴールを狙うだろう。彼らの最大の武器はセットプレーで、今大会の全14得点中8点がそこから生まれている。これは16強に進出したクラブで最多の割合だ。

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