先発復帰のハンブルガー酒井高徳が語る「記憶喪失」と上位陣いじめ
ハンブルガーSVの酒井高徳がここ2戦、先発に復帰している。チームは年末から7戦勝ちなしだったが、第20節ケルン戦は引き分けながら好ゲームを演じ、第21節はボルシアMGを3-2で下した。
ボルシアMG戦にフル出場した酒井高徳 シュツットガルト時代の指揮官でもあるブルーノ・ラバディアたっての希望でハンブルガー入りした酒井だが、シーズン開幕直後は自らも認める不調が続いた。初めてリーグ戦に出場したのは第8節、しかも途中出場だった。その後、第13節から第17節まではフル出場を続け、ようやく安定してきたかと思われたのだが、後半戦に入るとまた先発から外れていた。ケルン戦で久々にフル出場した酒井はこんな話をしていた。
「前回試合に出たときもそうだったんですけど、今回も何週間か試合に出ない期間があって、(久しぶりに)試合に出たというところを考慮してくれれば、次の試合はもうちょっとよくなって出られると思う」
ディフェンダーというポジションに、短時間の出場というチャンスはあまりない。いきなりフル出場したときのパフォーマンスというのは、難しいものがあるようだ。
昨年11月28日以来7試合ぶりの勝利となったボルシアMG戦。スタジアムは興奮に包まれ、選手たちもリーグ戦の1勝とは思えない喜びを見せた。試合後の酒井は、笑顔で意外なことを明かしてくれた。
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