2016.02.18

香川と激突のポルト。11年で1000億円を得た驚きの「錬金術」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 仰天の「錬金術」である。

 2009年には230万ユーロで買ったリサンドロ・ロペスを3000万ユーロでリヨンへ、2011年には600万ユーロで獲得したラダメル・ファルカオを4500万ユーロでアトレティコ・マドリードに、2012年には550万ユーロでパスの半分を買い取ったフッキを4000万ユーロでゼニトに移籍させた。2013年には500万ユーロが元手のハメス・ロドリゲスを4500万ユーロでモナコへ、2014年には650万ユーロで買ったエリアカン・マンガラを3050万ユーロでマンチェスター・シティに売却している。

 今シーズンだけでも、購入時と売却時の差額に驚かされる。1300万ユーロで買ったダニーロをレアル・マドリードに3150万ユーロ、900万ユーロで買ったジャクソン・マルティネスをアトレティコ・マドリードに3500万ユーロで売り渡し、ただ同然でレンタルしていたカジミーロは750万ユーロを得てレアル・マドリードに戻している。

 高額で移籍した選手たちはポルトでの活躍が認められたわけで、必然的にチームは国内タイトルを獲得し、毎シーズン、欧州カップで足跡を残している。一石二鳥の効果と言える。さらに言えば、ポルトにスカウトされること自体がブランド化しつつある。

 もっとも、「金山を掘り当てる」のは一朝一夕とはいかない。