「パスが出る」。怖い岡崎慎司にボールが集まるようになってきた

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「(ゴールを)決めたかったですね。前半を見ても、相手はぜんぜん怖くなかったし、試合を通して自分のペースだったんで、点を獲れそうな雰囲気だった」

 レスター・シティのFW岡崎慎司もそう語ったように、いつになくゴールの匂いが漂っていた。

チームメイトからのパスに素早く反応してゴールを狙う岡崎慎司チームメイトからのパスに素早く反応してゴールを狙う岡崎慎司 1月23日に行なわれたレスター・シティ対ストーク・シティ戦。リーグ戦で3試合連続となる先発出場を果たした日本代表FWは、立ち上がりから積極的に仕掛けた。10分にはクロスボールに合わせてヘディングシュートを放ち、その2分後にもダイビングヘッドからシュートを試みる。「与えられた時間で絶対に点を獲る」との言葉どおり、岡崎はゴールに近いエリアでトライを続けた。

 そんなキレのある動きに呼応するように、周囲も岡崎に合わせてラストパスを送る。フリーランに反応して左SBのクリスティアン・フックスからロングパスが入ると、前半終了間際にもMFのマーク・オルブライトンからスルーパス。「(周りから)パスが出てきている」と、岡崎も感触を掴みながらフィールドを駆け回っていた。

 ところが後半、思わぬアクシデントに見舞われる。60分が経過したところで突然、岡崎が右ひざを押さえながらうずくまってしまった。結局、FWレオナルド・ウジョアとの交代でピッチを後にした。

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