苦悩する岡崎慎司。「イメージを払拭するのがすごく大変」 (2ページ目)
たしかに、ピッチに目をこらすと、ファイナルサードでラストパスが集まるのは、最前線に陣取るバーディーの足もとである。その彼も、ペナルティエリア付近でパスを受ければ、迷わずシュートを選択。それでもネットを揺らしてしまうのだから、パスが集まるのはむしろ自然な流れと言っていい。つまり、レスターは今、完全にバーディーにゴールを獲らせるチームになっているのだ。こうなると、守備で貢献しながらゴールを目指す岡崎としては、得点への難易度が格段に増してくる。
そして、もうひとつ気がかりなのが、岡崎の起用法と役割である。日本代表FWのベンチスタートについて、クラウディオ・ラニエリ監督はクリスタル・パレス戦の3日後に控えるリーグカップに触れながら、こう説明した。
「(リーグカップのハル戦まで短期間で)2試合をこなす必要があるが、(太もものケガで離脱しているFWレオナルド・)ウジョアを起用できるかわからない。だから、(リーグカップで)もうひとり、ストライカーが必要な状況にあった。この試合(クリスタル・パレス戦)では、MFリヤド(・マフレズ)をCFの後方に据えるのがベストだと考えた。そして、岡崎が必要だと感じたときに投入した」
中2日で行なわれるリーグカップで、フル稼働中のバーディーには休養を与える可能性が高く、しかも、控え要員に回っているウジョアは太もものケガで離脱中。2トップを基本型とするレスターは、リーグカップに向けてFWの数で不足感がある。
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