相手CBが途中交代。なぜブンデスのDFは武藤嘉紀に手こずるのか (2ページ目)
だが、当の武藤はどこ吹く風だった。「(CBが代わったことに)あまり気づかなくて......。なんか違うなと思って」と、プレーに入ってからようやく交代に気づいたと明かした。
武藤の何にホッフェンハイムのCBたちは手こずったのか。まずは、武藤の最大の武器であるスピードにやられていた。武藤もこの点には手応えを感じている。
「日に日に、屈強なドイツ人を相手に自分ができるという自信も持ちつつあります。身体の使い方、自分より身体の大きい相手に対して相手の前に自分のスピードで入ることによって、相手がファウルでしか止められなくなってくるということを学べたので、そういったところもうまく使っている。あとは俊敏性だったり、ターンのところで相手をかわしていけたらいいなと思います」
そしてそのスピードがあるからこそ、駆け引きにも面白さを感じ始めていると語る。
「やっぱり裏に抜け出すとき、ワンチェック入れて相手から離れる動きだったり、ディフェンスとの足元か裏かというような駆け引きというのが楽しめるようになってきたのかな」
技術というよりは、スピードと運動量で相手を圧倒するのが武藤。だからこそ駆け引きが生きることになる。
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