「転んでもタダでは起きない」シャルケ内田篤人の復帰時期は?
今季のシャルケは昨季までとは少し違うのではないか。シーズン前にはそんな声がちらほら聞こえた。手堅い補強、方向性の見えなかったディマッティオから、ブライテンライターへと監督を交代、手堅い補強も行なった。ブライテンライターはパーダーボルンをわずか1シーズンで降格させてしまったが、前半戦はドルトムントに引き分けるなどの結果を出し、確かなチームづくりを見せた。
開幕戦ではアウェーでブレーメンを破ったものの、8月22日の第2節はホームで昇格組のダルムシュタッドに1-1で引き分けた。チャンスをものにできず、試合終盤になると早くもブーイングが響き渡った。何かを判断するのは早すぎるが、順風満帆の船出とは言えないことだけは明らかだ。
シャルケのSNSなどに登場することが増えてきた内田篤人 チームの現状の前に、内田篤人の状況を整理しておこう。
長引く右膝の負傷を巡っては、クラブ、日本代表、内田本人と、三者間で意見交換が行なわれ、時には対立もしてきた。シャルケが手術を望んだブラジルW杯前の時点では、本人のW杯への強い意向から温存が選択された。その後、内田は同じ箇所を負傷(厳密に言えば再発ではないが右膝の負傷を繰り返した)、シャルケはその根本原因を、無理を押してのW杯出場だとした。そしてこの時は内田本人が手術を望み、クラブは温存を望んだ。
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