今年は2回来日。国際タイトル総なめ中のリーベルは大忙し (2ページ目)

  • 三村高之●文、写真 text&photo by Mimura Takayuki

 スルガ銀行チャンピオンシップは、コパ・スダメリカーナ王者に出場権が与えられるが、同様の国際大会は他にもある。まずは、コパ・リベルタドーレス覇者と戦い、真の南米一を決めるレコパ。今年1月に行なわれたレコパでは、リーベルが同じアルゼンチンのサンロレンソを破っている。

 さらに3月にはスーペルコパ・エウロアメリカーナという、UEFAヨーロッパリーグ覇者と対戦する大会があり、リーベルはこれにも出場してセビージャを下して優勝。そして今回のコパ・リベルタドーレスと、なんとリーベルは参加した国際大会を完全制覇。ガンバ大阪を倒せば、五つ目の国際タイトルとなる。

 リーベルの絶好調は、昨年6月、当時38歳と若いガジャルドが監督に就任してから始まった。アルゼンチン代表やASモナコで中心選手として活躍した彼は勘がよく、中盤のスタメンは相手に合わせて大胆に替える。また、途中で投入した選手が得点に絡むことも多い。

 リベルタドーレス決勝第2戦は前の試合で退席処分となったため直接指揮は執れなかったが、日頃の指導で成長した選手が期待に応えてくれた。96年には選手として同大会を制し、今回は監督での優勝。選手時代に作ったクラブの無敗記録28試合も31試合へと更新し、サポーターからは救世主のように思われている。

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