EL予選では幻のゴール。香川真司が抱えているモヤモヤ

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ヨーロッパリーグ3次予選、ドルトムントのホームで行なわれたウォルフスベルガー(オーストリア)との第2戦。香川真司は先発し、後半20分までプレイした。

ヨーロッパリーグ予選、ウォルフスベルガー戦に先発した香川真司ヨーロッパリーグ予選、ウォルフスベルガー戦に先発した香川真司 先週行なわれた第1戦では先発を外れており、週末にサブ組メインで行なわれた親善試合、ベティス戦では先発。微妙な立場が想像され、クラブが発行するマッチデイプログラムでも、この日の予想先発には入っていなかった。

 本人に先発が伝えられたのは試合当日。これまでの親善試合でも、メンバーは試合当日にならないとわからなかった。練習もシャッフルした状態で、緊張感を保って行なわれているという。そんな中で、香川はトゥヘル新監督からの期待も感じている。

「監督も気にかけてくれていますし、期待に応えていきたい。そういう意味で今日も前のメンバーはみんな点を取っていますし、熾烈な争いが始まってると思います」

 この日のウォルフスベルガー戦は、アウェーでの第1戦に勝利していたものの、1-0止まりだったこともあり、気の抜けない試合だった。さらに今週末、中2日で行なわれるドイツ杯(ケムニッツァー)も、相手はドルトムントを前に気合いを入れてくることは明白だ。メンバーのテストが行なわれる中で選手たちはアピールをする一方、チームとしては結果を求める。ふだんのブンデスリーガとは違った難しさのある試合が続く。

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