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コロンビアが陥った、名将ペケルマン2期目の罠 (3ページ目)

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki photo by Getty Images

 しかし、監督が2期目となると慣れてしまい、畏敬の念は希薄になる。そして選手たちの自信が慢心になると、以前のようなエゴイスト集団に戻りかねない。

 長年DFの要だったジェペスが去ったのも、マイナス要因。ベネズエラ戦の失点はマークの受け渡しのミスによるものだった。ジェペスがいたら、あれは防げただろう。

 ペルーと0-0で引き分けたグループリーグ最終戦では、ボランチのバレンシア(サントス)が負傷退場。「バレンシアのケガまではいいゲームだったが、その後、流れが変わった」とペケルマン監督が語るように、彼の存在は大きかった。身体能力に優れた選手で、セットプレイでは重要な役割をこなし、中盤でタメも作れる。過去にも痛めたヒザなので、早期の復帰は難しそうだ。

 W杯では5試合で12得点も、今大会ではここまで3試合1得点。かろうじてベスト8に進出したものの、6月26日(現地時間)の準々決勝では強敵アルゼンチンと対戦する。チームの融合は見られるだろうか。

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