ミランと本田圭佑の将来が明らかになる時が迫っている (2ページ目)
それにどちらのチームにとってもここで相手を破り、勝利を挙げておくことは重要だった。どちらもが同じようにヨーロッパリーグ出場権を目標としているのだから。
先週の月曜日、まだダービーへの熱は感じられなかった。しかし水曜日頃からミラノの街が変わってきた。イタリア人は事あるごとにバールに入って、立ち飲みでエスプレッソを一杯ひっかける。そんな時、50%の確率で隣の客たちの間からダービーの話題が漏れ聞こえてくるようになってきた。すでに人々の関心はこの試合へと向かっていた。
日曜日、久々にサンシーロは満員御礼。これまで抗議のブーイングを浴びせたり、ストライキまでしてきたサポーターたちだが、この日は黄金時代のインテル対ミラン戦のような横断幕がゴール裏を彩り、熱い応援合戦を繰り広げていた。
そしてキック・オフ。最初はインテルが試合の主導権を握っていたが、そのあとミランも奮起。少なくとも後半の20分まではよく攻めていたと思う。しかしその後また流れはインテルに変わり、最後には何度か危険なシーンもあったが、GKディエゴ・ロペスのセーブのおかげで試合は引き分けに終わった。
試合後、ミラン内部では勝利できなかったことへの不満の声が聞かれた。目標であるヨーロッパリーグがまた一歩遠のいた感である。今後の頼みの綱は、順位の近いチームとの対決にある。ディエゴ・ロペスのコメントもまさにその点を指摘している。
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