CLでバルセロナ完璧な勝利。自信深めるルイス・エンリケ (2ページ目)
予想外だったのは、試合開始直後からダビド・ルイスが猛烈なウォーミングアップを始めたことだった。4月5日の試合で左太ももの肉離れを起こし、最低でも全治4週間と見られていたから、ベンチ入りすら意外だった。21分には主将のチアゴ・シウバと交代。ムードメーカーでもあるダビド・ルイスはフリーキックやコーナーキックのチャンスのたびに前線に上がり、満員のスタジアムを盛り上げたが、この日は空振りに終わった。
後半に入るとバルセロナはスアレスが個人技で2点を追加。終盤はゆったりと、まるで練習のように相手をいなしながらプレイする。試合終了直前には、交代で入ったDFマテューのオウンゴールこそあったが、バルセロナの全く隙のない戦いぶりは憎らしいほど。90分を通して、ダビド・ルイスの投入以外に予想外の出来事がなかったと言っても過言ではない。
PSGのブラン監督は完敗を認めるしかなかった。
「今日は確かに難しい試合だった。我々はベストの状態でなく、何人もの選手を負傷で欠いた」
多少言い訳めいても聞こえるが、それも仕方がない。
「バルセロナはピッチの至る所で、物理的に、精神的に支配した。彼らは我々よりも良いプレイをし、ボールをキープした。それが結果に表れている」
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