U-22日本代表にも。南野拓実が欧州で得た手応え

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

3月特集 アスリートの春 ~卒業、そして新天地へ~(9)

 オーストリアへ渡ってから3ヵ月弱。南野拓実は新天地ザルツブルクで充実した日々を送っている。

ザルツブルク(オーストリア)で充実した日々を送る南野拓実ザルツブルク(オーストリア)で充実した日々を送る南野拓実 加入から1ヵ月で監督からの信頼を勝ち取り、ウィンターブレイク明けの初戦で先発に名を連ねていきなり公式戦デビュー。ここまで、ケガでメンバーから外れた1試合を除いて、リーグ戦6試合に出場。うち5試合は先発出場を果たしている。

 3月4日のアドミラ・バッカー戦では待望の公式戦初ゴールをマーク。結局その試合で2ゴール1アシストを記録している。その後は得点に絡めていないが、チームには順調に馴染んでおり、チームにおける存在感も高まっている。

 南野にとっては初めてとなる海外クラブでのプレイ。ここまでの3ヵ月は「初めての経験ばかりで、すごく新鮮」だったと言う。

 チーム内の競争は激しく、練習から良いプレイをしてアピールしていかなければポジションを奪うことはできない。チームメイトは南野がチームに馴染めるよう気に掛けてくれるが、ピッチに入れば貪欲だ。どんどん自分を出していかなければ周りに埋もれてしまう。特に外国人である南野には、より一層自らを出していくことが求められた。南野にとって海外という新たな環境に挑戦する意味は、そんな厳しさを体験することにあった。良い意味でピリピリして気の抜けない日々を求めてやって来たのだ。

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