オランダでコーチとなった藤田俊哉「俺はここでトップを目指す」 (4ページ目)
「オフトやセフもそうだったけど、オランダには揺るがないトレーニングのスタイルがあって、それを貫いている。スケジュールの組み方も同じで、1時間半でピリッと練習を終えるし、週半ばに休むこともある。また、トレーニングのスタイルは子どものころから一貫しているから、ジュニア、ジュニアユース、ユース、プロ……という成長過程で違和感がない。オランダのサッカーは勝負弱いと言われがちだよね。オフトはPKを見るのが嫌いとかさ。オランダ人はやたらアウェーを怖がるし。でも、オランダのサッカーには何か惹かれるものがあるんだよね」
今、日本サッカー界で一番刺激になる存在は、昨季の「三冠監督」、そして藤田にとっては同郷(静岡市清水区)の先輩である長谷川健太(ガンバ大阪)だ。一方、欧州サッカー界では、試合後のインタビュー映像を英語で見ることができることもあって、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ、アーセナルのアーセン・ベンゲルが気にかかるという。また、オランダ国内ではフェイエノールトのフレッド・ルッテン監督の評判をよく聞くから、もっと知ってみたいという気持ちにもなっている。
「もちろんフランク・デ・ブール(アヤックス監督)やフィリップ・コクー(PSV監督)も近くで見てみたいけど、俺の想像を超えるすごい驚きはないと思う。だって、監督って魔法使いじゃないからね。魔法を使うのは選手だと俺は思っている。それを束ねる力が魔法なのかもしれないけれど」
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