2015.01.14

本田圭佑が抜けた穴を埋められないでいるミラン

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(16)

 本田圭佑がイタリアから遠く離れたオーストラリアの地でゴールを決め、日本代表を勝利に導いている間、彼が抜けたミランは苦戦している。クリスマス休暇が明けてから、すでに2試合をこなしているが、ミランは勝ち点1しかとれていないのだ。

新年のスタートダッシュに失敗したインザーギ監督(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 1戦目はサンシーロでサッスォーロに敗れ(1-2)、2戦目はアウェーのトリノ戦でどうにか引き分けに持ち込んだ(1-1)。これでクリスマス前のナポリ戦での勝利とローマ戦での引き分けも、まるで意味のないものになってしまった。現在ミランが目標とする3位にいるのは勝ち点31のラツィオだが、もしこの2試合で勝っていたのなら、ミランもラツィオと並んでいたはずである。対戦相手がどちらも順位が下のチームで、前進する大きなチャンスだっただけに、この結果は非常に悔やまれる。

 それにしても昨年末の好調から一転、どうしてこうなってしまったのか。ドバイでの短い冬期キャンプ中には、親善試合ではあったがヨーロッパ王者レアル・マドリードに勝利し新たな闘志を得たはずだし、1月に入ってからは不発だったトーレスとのトレードで、アトレティコ・マドリードからイタリア代表MFアレッシオ・チェルチを手に入れ、一気に追い上げる準備は整っていたはずだ。

 リーグ再開後の2試合は、どちらでも先制しておきながら、勝利に結びつけることができなかった。最初はいいのだが、時間を追うごとにメッキが剥げていくような、そんな試合内容だった。