2014.12.16

メディアはナポリ戦で見せた本田圭佑の闘志を評価すべきだ

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(14)

 日曜日の夜(12月14日)に行なわれたセリエA第15節。ミランは先週のジェノア戦での敗北から、全力で脱却を図った。その結果、ミランはホームで勝利(結果は2-0)。なんとナポリに勝利したのは2011年以来、3年ぶりのことであった。

ナポリ戦に先発フル出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) この試合、本田圭佑は久々に90分フル出場を果たしたが、多くのメディアは彼に辛い点数をつけた。本田に光ったプレイは見られなかった、と......。しかし私の評価は少し違う。選手の出来不出来は決してアシストやゴールの数だけで決まるのではないと思う。どのくらい自分を犠牲にし、チームが求めるプレイをできたかも重要であるはずだ。確かにこの日の本田の動きはそれほど良くはなかった。しかし彼が見せた闘志は、勝利のために大きく役立っていたはずだ。

 ナポリ戦で本田はディフェンスによく手を貸し、ケガのアバーテ(今年中の復帰はなさそうだ)に代わって右サイドバックに入っているボネーラをサポートしていた。また攻撃面でも、一番チームが混乱していた時間帯に、突破口を作っていたのは本田だった。

 たぶんこれまでの試合に比べると相手ゴールへと向かうプレイが足りなかったのだろうが、優秀な選手とは、自分よりのっているチームメイトがいると感じたら、その選手に舞台の真ん中を明け渡すこともできるものだ。この日は、メネスとボナベントゥーラの日だった。彼らはゴールシーン以外でも、誰よりもボールをよく持ちプレイに絡んでいた。だから本田は彼らに主役の座を譲ったのだろう。