2014.05.20

トップ下も経験。大迫勇也はドイツ2部で何を得たのか

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • photo by Getty Images

 ブラジルW杯に向けた日本代表メンバーが発表され、日本へ帰国するためにミュンヘン空港へやってきた大迫勇也の口から出てきたのは、3ヵ月前、ドイツでのデビュー戦で語った言葉と同じだった――「楽しみ」。それはやるべきことをやったという想いがあったからこそ出てきた言葉だったのだろう。

 成長の場として選んだドイツ2部、1860ミュンヘンで15試合に出場し、6ゴール3アシスト。代表メンバー入りへと繋がったこの結果を、大迫はどのように捉えたのだろうか。

ブラジルW杯メンバーに選ばれた大迫勇也(1860ミュンヘン)「(ゴールを)取れない時期があったから、そこでもっとスムーズにいけばというのはあるけれど、また取れるようにできたっていうのは自分としては収穫ですね」

 反省と収穫――それが大迫の答えだった。

 加入して最初の6試合で4ゴール1アシスト。大迫の挑戦は順風満帆に始まった。オランダからゴールを奪ったこの日本代表FWはドイツ2部で十分通用する。そんな印象を抱かせるのに十分な活躍だった。

 しかし、そこから6試合連続無得点と「取れない時期」を迎えてしまう。すると大迫の不調に呼応するかのようにチームも1勝4敗と調子を落とし、第29節終了後には成績不振でフンケル監督が解任されることになってしまった。