2014.05.15

激辛注意。ミランOB・コスタクルタが放つ「本田圭佑論」

  • クリスティアーノ・ルイウ●取材・文 text by Cristiano Ruiu 宮崎隆司●翻訳 translation by Miyazaki Takashi

ACミランの黄金期を支えた選手のひとり、アレッサンドロ・コスタクルタ。イタリア代表としても活躍した名DFが、今のミランの10番を背負う本田圭佑について語った。

――ディフェンダーとして多くのタイトルを手にしたミランOBであるあなたの眼に「新しい10番・本田」は一体どのように映っているのでしょうか。忌憚のない意見を聞かせてもらいたいのですが。

 OK。最初に断っておきたいのは、おそらくこれから僕が話すことの大半がとても厳しい内容になるはずだということ。なぜなら、率直な見解を述べるべきだと考えているからだ。

ミランOBのコスタクルタ氏。2011年にはチャリティマッチで来日した photo by Getty Images でも、もっと大きな理由は、僕がミランのOBとして新しい10番に大いなる期待を寄せていることに他ならないということだ。だから敢えて厳しい言い方をする。

 そしてこうも思っている。本田にはこれから話す僕の言葉を覆(くつがえ)してもらいたい。このコスタクルタを見返してもらいたい、と思う。

 かつて正真正銘の天才、デヤン(・サビチェビッチ)と共にキャリアを積んだ僕は、ミランというクラブで10番を背負う意味とその重さを知り抜いている。この前提を忘れないでもらいたい。
 
 そのうえで、まずミランに来る前の本田について言えば、正直なところ確かな情報を持っていなかった。むしろイタリアに来てからの彼を一切の先入観なしで見ることができたといえる。

 だが、これまでに見た試合を踏まえて言えば、正直なところ、現時点での本田は「ミランの10番」どころか、単に「ミランの一員」としても認めるわけにはいかないレベルにある、と言わざるを得ない。さらに言えば、セリエAでプレーできる水準の選手ではないとさえ僕は思っている。

 もちろん、ここ数年のセリエAが質を落としたというのは事実だし、僕としても今日の実態を正しく認識しているつもりだが、それでもミラン、ユベントス、インテル、あるいはローマといったクラブは当然のことながら”それなりの選手たち”で構成されなければならない。