初ゴール!本田圭佑が初インタビューでミランを語る (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ミランに来てすぐに立ち向かわなければならない困難について語った中で、本田は、「自分が真のカンピオーネ(チャンピオン)になるためには、このミランへの移籍が非常に重要だった」とした。「道のりはまだまだ遠いが、ミランのプロジェクトの方向性は間違っていないし、自分はほかの日本人同様、我慢強い」とも漏らした。

 チームメイトに関しては、練習で指示の内容など、何かわからないことがあると通訳して教えてくれるのがカカで、ボネーラ、アバーテ、モントリーボなどのイタリア勢はイタリアサッカーやイタリアでの生活のあり方を教えてくれるマエストロになっているようだ。興味深かったのはバロテッリが話題に上った時のことだ。本田は彼の服装にも触れながら「ボクとマリオは服の趣味もライフスタイルもまるで違うけど、ピッチでは同じ。ともに笑い、ともに戦うことができる」と語った。この時は緊張気味だった本田の表情がほころんだと言う。

 また来月4日に予定されているミラノ・ダービーで、友人でもありライバルでもある長友佑都と対戦することを、本田は楽しみにしているようだ。ポジション的にもちょうど2人は対峙することとなる。「佑都と戦うんじゃ、かなり走らないといけないだろうな」と、本田はそれでも嬉しそうだった。

 セードルフ監督との関係についてもとても明確な考えを持っており、彼は上手な英語で本田を助けてくれているようだ。特にピッチ内での動きを理解するのに英語で教えてくれるのは「とてもありがたい」と本田は言っていた。

 このインタビューで、ミラニスタたちは自分たちの背番号10のことをより深く知ることができたろう。先週もスタジアムでは本田への抗議と非難の声が多少は聞かれたが、これを読んで彼らが考えを改めてくれたら幸いだ。本田はミランで活躍しようという確固たる意志を持っているし、何よりも彼らと同じようにミランを心から愛しているのだから。

オフィシャル誌編集長のミラン便り>

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