アーセナル戦勝利で確かになった香川真司、マンU内の「序列」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

 現在香川に与えられているポジションは主に左サイド。少々ゴールからは遠いその位置でプレイしながら、やはり得点を狙っていかなければならないことには変わりはない。

「自分はウィングのタイプではない。逆にそれができない分、自分の攻撃の良さを出そうとしたら、コンビネーションとかだと思ってる。そういうことを(意識して)やっていきます」

 バレンシアやウェルベック、ナニのようなウイングタイプではないが、それでも自分がサイドで使われる意味とは何なのか。香川はそんなことを考えながら、答えを導きだそうとしている最中のようだ。

 試合後、モイーズ監督は香川を「今日は非常にハードに、良いプレイをした。後半少し疲れを見せた。しかしながら全体的に、ここ2~3週間非常に良いプレイをしていると思う。良い時のシンジに戻りつつある」と称えている。

 確かに本人が納得できるプレイではなかったかもしれない。だが香川がチームにフィットし、このチームの中で機能していることは確か。得点さえ生まれれば、香川自身も納得の表情を見せてくれるはずだ。

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