2013.08.08

インテル体制変革へ。「全選手に放出の可能性あり」で長友佑都は?

  • ティツィアーナ・カイラーティ●文 text by Tiziana Cairati
  • 内海浩子●翻訳 translation by Uchiumi Hiroko

 オフシーズンの7月から8月にかけては親善試合や各種大会が催され、それなりに盛り上がるものの、ティフォージ(熱狂的ファン)にとって最大の、そして唯一のテーマといえるのはカルチョメルカート(移籍市場)だ。それはクラブにとっても同じことで、インテルもその例外ではない。

 しかしこの夏のインテルはいつもと少し事情が違う。なぜならチーム作りと並行して、マッシモ・モラッティ会長が最大株主の立場を、インドネシアの富豪、エリック・トヒルへ譲渡する話し合いを進めているからだ。

8月4日、プレシーズンマッチのバレンシア戦に出場した長友佑都。マッザーリ監督の信頼は厚い photo by AP/AFLO 具体的にいうと、インテルの持ち株比率65%をトヒルへ3億ユーロ(390億円)で譲渡する、というもの。つまりこれはオーナーの交代を意味する。交渉は移籍市場が始まる何ヵ月も前から進められており、サインが交わされるのはもはや時間の問題で、9月上旬には決着がつくものと見られている。

 話し合いが長引いているのは、絡まった糸がまだいくつか残されているからだ。

 中でも最も重要なのが、負債の分担だ。年々ふくらんでいったインテルの抱える負債額は3億ユーロにまで膨らんでいる。トヒルは譲渡される前にモラッティが精算するよう求めているが、モラッティは”より均等”に負担しあおうと持ちかけている。