ヘルタ細貝萌「まずボランチで自分のポジションを確保したい」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

 レバークーゼンからヘルタ・ベルリンへ、細貝萌は今季からプレイの場を移した。狙いは明確で、「ボランチでの出場機会」を得るためだ。あくまで自分の本職であり、日本代表でもプレイするボランチで日頃から出場しておきたい。そのために移籍先を探した。

ドイツ杯1回戦、ノイミュンスター戦に途中出場した細貝萌ドイツ杯1回戦、ノイミュンスター戦に途中出場した細貝萌 ヘルタは今季1部に再昇格してきたばかりのチーム。実のところ細貝には他の1部の強豪チームからの誘いもあった。だがその評価はサイドバックでの起用を前提とするものだった。ヘルタが細貝をボランチとして扱い評価してくれたことが、決断の理由となった。

 昨季のレバークーゼンでは、試合出場のほとんどはサイドバックとしてだった。それでもヘルタがボランチとして評価したのは、アウクスブルク時代から細貝を知るルフカイが監督をしているからだ。細貝はアウクスブルク時代の大半はボランチで出場し、1部昇格と残留を決めた中心選手である。当時を知るルフカイと細貝の関係だからこそ可能になった移籍とも言えるだろう。

「レバークーゼンでも昨季の前半戦はピッチに立つ時間が長かった。それでも移籍を決断したのはボランチをやりたい気持ちが強いから。(ルフカイ)監督は理解してくれているので、とにかく監督が使いたくなるようにがんばりたい」と、意気込みを語った。

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