ブラジル人記者が語る「日本代表はCBの人選を見直すべき」

  • アギア・ティアゴ●文 text by Aguiar Thiago
  • 栗原正夫●翻訳 translation by Kurihara Masao

コンフェデ対戦国記者が見た日本の課題(1)

 3連敗で終わった日本のコンフェデ杯。その戦いぶりは、対戦国の記者の目にどう映ったのか。ブラジル『エスタド・デ・ミナス』紙記者はその守備を課題にあげた。

日本の守備陣はブラジルの選手にたびたび突破を許した photo by Fujita Masato日本の守備陣はブラジルの選手にたびたび突破を許した photo by Fujita Masato 日本代表はコンフェデ杯でグループリーグ3連敗に終わった。その要因として、まずはブラジル、イタリア、メキシコと同居する厳しいグループに入ったことが挙げられると思う。日本の成長はブラジルでも知られるところだが、今回の組み合わせが不運だったことは否めない。

 とはいえブラジルには0-3と完敗。イタリアには勝てそうで勝てなかった。メキシコ戦は、すでに敗退が決まった中で行なわれ、真価を問えるような試合ではなかったかもしれないが、3連敗という現実を受け入れる必要はあるだろう。

 日本の課題は何か。当然だが、3試合で9失点もしたのだから守備に弱点があったのは間違いない。

 第3戦となったメキシコ戦でも、守備に人数をかけながら、何度相手にフリーでシュートを許したことか。得点の場面を振り返っても、"チチャリート(ハビエル・エルナンデス)"をあまりに自由にし過ぎ、失点は当然の結果だった。

 日本は組織としてはよくまとまっているが、ミスが多く、個人戦で負けたともいえる。よく走って相手をマークする姿勢はいいが、世界レベルで戦うためにはもっと個人技術、戦術を学ぶ必要がある。守備時に個々の勝負で劣れば、当然相手に自由を与え、マークも利かなくなってしまうものだ。

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