2013.05.21

リーグ戦わずか4試合。プレミアが下した宮市亮の評価とは?

  • 鈴木英寿●文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

ようやく復帰した直後に再びケガを負い、厳しいシーズンを送った今季の宮市亮【2012-13シーズン欧州組総括@イングランド編】

 今シーズンのプレミアリーグには、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、吉田麻也(サウサンプトン)、宮市亮(ウィガン)の3人がピッチに立ち、現在FC東京に期限付き移籍中の李忠成(サウサンプトン)を含めれば、4人の日本代表が世界最高峰のリーグに挑んだことになる。そこで今回は、1シーズンを通してプレミアのクラブに所属した3人(香川、吉田、宮市)の現地での評価をまとめてみた。

 この3人の中で今シーズン、最も注目を浴び続けたのは、間違いなく香川真司だ。

 ドイツの強豪ドルトムントで2年連続リーグ制覇を成し遂げ、世界最高のクラブチーム――マンチェスター・ユナイテッドに移籍。昨年10月下旬から年末にかけて、ケガで2ヵ月以上戦列を離れるなど苦労したが、年明けから徐々にチームにフィット。ノリッジ戦でのハットトリック(2013年3月2日)や、今季限りで引退するファーガソン監督の最終戦(2013年5月19日/アウェーでのWBA戦)で先制ゴールを決めるなど、インパクトのある試合で活躍し、リーグ制覇に貢献した。今季は20試合に出場して6得点。本人は納得していない数字だろうが、名将ファーガソンは、「来季はもっと良くなる」と明言している。

 現地の識者の評価も、すこぶる高い。高級紙『インデペンデント』紙でユナイテッド番記者歴12年のティム・リッチ記者は、香川の今季をこう振り返る。

「ファン・ペルシーと同時に加入したことで香川にも大きな期待が寄せられたが、正直、ファン・ペルシーと比較するのは酷な話だ。すでにアーセナルで得点王に輝き、プレミアで十分な実績のあるエースと、ブンデスリーガで結果を残したとはいえ、欧州リーグでの経験の少ない香川とを同列で比較すること自体がアンフェア。もちろん、仮に香川が28歳ぐらいの中堅選手なら、比較対象はファン・ペルシーやルーニーになるかもしれないけれど。もっとも、どんなに優れた選手でも、プレミア初年度は激しいフィジカルやジャッジの判定基準などに戸惑うもの。香川が本領を発揮するのは今季よりも来季だろうし、イングランドのどのメディアもそういう目線で見ているはず」