【イングランド】レアルとの大一番を前に動いたマンUファーガソン監督 (2ページ目)
英国内の報道を見ると、関心の多くはかつてユナイテッドでプレイしたクリスティアーノ・ロナウドとの対戦に集まっているようである。昨年来、ロナウドがレアルで置かれた状況に不満を漏らしたり、ファーガソンがロナウドの移籍に関してコメントを出したり、両者は何かと縁の切れない関係にある。現在、ユナイテッド出身で最高の成功者でもある彼への関心が途絶えることはない。
セビージャ戦のハットトリック後、大衆紙サンの取材に対してロナウドはこう答えている。
「ユナイテッドでは一番幸せだった。でも今は、父なるファーガソンを倒すことに必死なんだ」
同紙は記事の中で同僚のセルヒオ・ラモスのコメントも紹介している。
「ロナウドは選手として最高のときを迎えようとしている。我々は共にプレイできてラッキーだ」
一方、デイリーメイル紙は、ロナウドのコメントを紹介しながら「12月以降、彼が1点も決めていないのは3試合だけ。ユナイテッドが心配だ」と結んでいる。英メディアは全体的にいかにロナウドが好調を維持し、ユナイテッドにとって脅威となる存在かを強調している。先にエクスキューズを作ろうとしているかのようにも見えるほどだ。
ユナイテッドの現実的な懸念は、エバートン戦でMFジョーンズがふくらはぎを負傷したことがあげられる。エバートンの攻撃的MFフェライニにほぼマンマークでつくような状態でプレイしていたが、 後半には彼に削られることとなり、交代を余儀なくされた。また、CBエバンスも疲労からかけいれんを起こし途中交代している。
これにより守備陣が少々手薄になった感はあるが、ルーニーは明らかに省エネモードで戦い、ファン・ペルシーも得点を重ねた。
欧州を代表するビッグチーム同士の対戦というだけでなく、共に好調な中で迎える大一番。モウリーニョのコメントではないが、世界が待ちこがれた好試合となることが期待される。
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