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【CL】パリSGがアウェーで勝利も、痛すぎる終了間際の大失態

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

エース、イブラヒモビッチを中心に攻撃陣が強さを見せたパリ・サンジェルマンエース、イブラヒモビッチを中心に攻撃陣が強さを見せたパリ・サンジェルマン UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、バレンシア対パリ・サンジェルマン(PSG)の第1戦は、デビッド・ベッカムの加入で世界中の話題となっているPSGが2-1で勝利した。

 これでPSGはホームで行なわれる第2戦(3月6日)に引き分ければもちろん、0-1で負けても準々決勝に勝ち上がれるのだから、数字の上ではPSGが間違いなく優位に立っている。

 前評判でPSG優位と見られていたこのカード。実際、試合を支配していたのはPSGだったと言っていい。39%対61%と、ボールポゼッションでこそ劣っていたが、効率のいいチャンスメイクという点では、明らかにホームのバレンシアを上回っていた。何よりそれほど人数をかけなくても、前線の4人(イブラヒモビッチ、ルーカス、パストーレ、ラベッシ)だけでシュートチャンスをつくってしまえるのは強みだった。

 4-4-2のPSGは、ヴェラッティとマチュイディのダブルボランチと、サコとアレックスのCBの4人で堅陣を築き、奪ったボールはシンプルに前線へ。これを最前線のイブラヒモビッチが収めて左右にさばき、2トップの相棒であるラベッシと攻撃的MFであるルーカス、パストーレが連動しながら、次々にバレンシアゴールに迫った。

 なかでも、今冬の移籍で新たにブラジルのサンパウロから加入したルーカスのドリブルは、抜群の破壊力を見せた。右サイドに開き、ボールを受けると、まったく躊躇せず縦に仕掛けていくドリブルに、バレンシアDFは再三突破を許す結果となった。

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