【イングランド】シティの「ネタ番長」移籍に、メディア戦々恐々

  • 鈴木英寿●文 text by Suzuki Hidetoshi

 今季、マンチェスター・シティの番記者たちは騒然となっている。悪童マリオ・バロテッリが冬の移籍マーケットでクラブを去るかも知れないからだ。何しろ、バロテッリといえば、ネタの宝庫。『サン』を筆頭とするタブロイド紙のみならず、マンチェスターの地元紙『マンチェスター・イブニング・スタンダード』に至るまで、バロテッリのネタにはお世話になってきた経緯がある。

 今季だけをとっても、愛車のアストンマーチンを意味不明な迷彩色に染めて練習場の話題をかっさらい、自転車通勤を続ける『エコロジー派』のロベルト・マンチーニ監督を呆れさせた。女性の話題にも事欠かず、金髪女性をフェラーリに乗せたスクープ写真が掲載され、自宅でタバコを吸う姿もバッチリと撮られるなど、人間としても、フットボールプレイヤーとしても、とにかく脇が甘い。

 また、12月19日には度重なる素行不良に対し、クラブが科した『給料2週間分(約4700万円)の罰金』も確定。現在、タブロイド紙のデスク陣は「奴がいなくなったらネタに困る」と戦々恐々としながら、冬の移籍マーケットを見守っている。

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