【イングランド】不振のバロテッリ、ピッチ外では絶好調

  • 藤井重隆●文 text by Fujii Shigetaka

 今やイングランドでゴシップの中心にいる男は、「スーパーマリオ」ことマンチェスター・シティのイタリア代表FWマリオ・バロテッリだ。そのバロテッリ、12月9日のプレミアリーグ頂上対決、ユナイテッドとの「マンチェスター・ダービー」では不発に終わり、マンチーニ監督のサプライズ先発起用を見事に裏切ったばかり。

 バロテッリは後半開始直後に交代し、代わって入ったFWカルロス・テベスが反撃の口火を切って0―2から同点にした。しかし、終了間際に失点して結局2―3で敗戦。これで首位マンチェスター・ユナイテッドと2位マンチェスター・シティの勝ち点差は6となり、翌日の英メディアは「バロテッリ放出」の話題でもちきりになった。

 一方、バロテッリは笑えるゴシップを着実に生産してメディアに提供中。シティの公式TV番組では、同僚のテベスから包装紙を使ったギフトのラッピング方法を教えられ、以下のような微笑ましい(?)やり取りが放送された。

T(テベス)「分かっただろ?」
B(バロテッリ)「俺のもやってくれるんじゃねえの?」
T「自分でやれよ」
B「分かんねえよ。俺は左利きだからさ」
T「どう違うんだ? マリオ、ちょっとは頭使えよ」
B「左手でどうやって(包装紙の)右側を切るんだ?」
T「周りがお前をバカ呼ばわりするのもうなずけるよ......」
B「バカじゃない。ムズいんだって」

 さらに9日付のサンデーミラー紙によると、バロテッリはロンドンに住む代理人に会いに行くためにマンチェスターからタクシーを雇い、そのタクシーには乗らずに、自身が運転する愛車マセラティをタクシーに先導させ、往復約720キロに800ポンド(約11万円)を使ったと報じられた。自分の運転でゴールを目指すあたり、ゲームでカートを運転する「スーパーマリオ」と同じ!?

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