2012.12.14

【イタリア】プランデッリ代表監督が明かす「ザッケローニとは?」

  • エンリコ・クロー●文 text by Enrico Currò内海浩子●訳 translation by Hiroko Uchiumi
  • photo by Getty Images

イタリア代表チェーザレ・プランデッリ監督インタビュー(後編)

11月行なわれた親善試合・フランス戦でバロテッリに指示を出すプランデッリ。1957年8月19日生まれ。アタランタの下部組織のコーチなどを経て、98~99シーズン、ベローナの監督に就任。その後、パルマ、ローマ、フィオレンティーナなどの監督を歴任。2010年、南アW杯後、イタリア代表監督に就任。EURO2012では準優勝を果たしている 来年のコンフェデレーションズカップで日本と対戦するイタリア。そのイタリア代表を率いるプランデッリ監督は、ザッケローニとはセリエAでもたびたび対戦してきた仲でもある。そんなプランデッリが、旧友ザックと日本代表を語る。

――日本とはどんな試合になると思いますか?

「幸いにも試合はもうちょっと先だから、日本を研究する時間はまだ残されている。現時点で言えることは、両チームの選手の個性からいってスローペースな試合にだけはならないだろうってこと。そして私とザッケローニがどういう戦略でくるかが勝敗を分ける大きな鍵になるのではないかな。試合へのアプローチは勝利をつかむためにとても重要で、これに関してザックは”マエストロ”なんだ」

――コンフェデレーションズカップで同じ組に入ったことで、ザッケローニとは話をしましたか?

「アルベルトは私の友だちだ。真の友なんだ。だから互いに話をするのに公式の理由は必要ない。特別な用事がなくても、いろいろ話をするし、意見交換をしているよ。彼からは、自分が日本でやっている仕事に確信を持っているように感じられる。アルベルトが代表で結果を出していることに私もすごく喜んでいるんだよ」

――ザッケローニはどんな人ですか?

「彼は素晴らしい人間性の持ち主で、サッカーを離れた人生の中においても、大切なものが何なのかをよくわかっている男だ。たぶん日本の人たちは、彼のそんなところを感じ取り、すぐに快く受け入れたのではないのかな。サッカーに限らず、彼の知識は非常にバランスがいいんだ」

――イタリアで指揮していた時はどんな監督でしたか?

「土台はチーム・アイデンティティにあり、結果はそれをベースとして作りあげていく、というサッカー哲学を持った監督だった。この考え方が代表監督になった今も変わっていないのは、彼と話をして実感できる。この意味において、私と彼の波長は完璧に一致する。また細部にこだわり戦術を隅々までケアする監督で、試合前の準備段階における彼のやり方には、それが何であろうとも必ず理由があったね」