【イングランド】ダービーマッチでマンUに惜敗。シティの「バルサ化」が加速する? (3ページ目)

  • 鈴木英寿●取材・文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

 さらにフットボールディレクター(強化部長)には、これまた元バルサのチキ・ベギリスタインを招聘。これらの急速な人事を受けて、イングランド現地メディアは「マンチーニの後任は、ジョゼップ・グアルディオラか?」と色めきたった。なぜならば、世界中のビッグクラブがラブコールを送っているグアルディオラは、現在長期バケーション中の身。よって、シティがソリアーノCEOとベギリスタインの『バルセロナ人脈』でグラルディオラを口説き落とすのでは、と考えられるからだ。

 ただ、UEFAやプレミアリーグの関係者は、「シティはまだ、簡単にはマンUに勝てないよ」と声を揃える。「5年連続でプレミアを連覇しようとも、マーケティング力やブランド力において、シティはマンUに敵わない」と、厳しい意見も多い。

 直接対決で敗北を喫し、そしてブランド力でもマンUに先行されているマンチェスター・シティ。ピッチ内外問わず、宿敵マンUに勝てるのはいつの日か。次のマンチェスターダービーは2013年4月6日、マンUの本拠地オールド・トラッフォードにて行なわれる。グアルディオラが来季から現場に復帰すると言われている今、次のダービーで敗れ、タイトルから遠ざかるようだと、シティの『バルサ化』に向けた動きは一気に加速するだろう。


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