2012.12.11

【イングランド】ダービーマッチでマンUに惜敗。
シティの「バルサ化」が加速する?

  • 鈴木英寿●取材・文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by AFLO

マンUに負けたシティのマンチーニ監督。リベンジに失敗すればグアルディオラに監督の座を奪われる? マンチェスター・ユナイテッド(1位)対マンチェスター・シティ(2位)――。注目の首位決戦『マンチェスターダービー』は、その伝統にふさわしい好勝負となった。

 12月9日、シティの本拠地エディハド・スタジアム。4万7000人もの観客に埋め尽くされたダービーマッチ、先制したのはアウェーのマンUだ。ウェイン・ルーニーが16分、29分と立て続けにゴール。マンUが前半だけで2点のリードを奪ったのである。だが、ホームのシティも負けてはいない。60分にヤヤ・トゥーレ、そして86分にパブロ・サバレタがゴールを決めて2-2。終了間際に追いつくスリリングな展開となった。

 シティが引き分けに持ち込んだか――そうと思えたアディショナルタイム、なんと再びゴールが生まれたのである。決勝点を叩き込んだのは、マンUのロビン・ファン・ペルシ。直接FKでゴールネットを揺らすと、その瞬間、マンUは歓喜に、そしてシティは失意に包まれた。

 試合前、マンUのアレックス・ファーガソン監督は「このダービーで勝つことができれば、これまでで最高の結果のひとつとなるだろう」と語っていた。そして勝利後には「こんなドラマティックな日は経験したことがない」と興奮を隠せない様子。これで首位のマンUは、2位シティとの勝ち点差を『6』に広げた。

 一方、ホームで敗北を喫したシティの傷は、事のほか大きい。しかも決勝ゴールを決めたファン・ペルシは、今夏の移籍マーケットでシティが獲得を逃した選手だ。終了のホイッスルの瞬間、がっくりと肩を落としたのは、シティのイレブンより、むしろ首脳陣ではないだろうか。

 試合後、記者団の厳しい質問に対し、ロベルト・マンチーニ監督は「今シーズンはまだ長い」と反論。そして、「プレミアリーグとFAカップを勝ち獲る『ダブル』のチャンスは、まだ大いにある」と意気込んだ。