2012.10.30

【ドイツ】岡崎慎司、酒井高徳が語るシュツットガルト復調の兆し

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

ヨーロッパリーグ、コペンハーゲン戦に後半17分から出場、1ヵ月ぶりの復帰を果たした岡崎 シュツットガルト対フランクフルト。状況からするとアウェーのフランクフルトが圧倒的に有利なはずだった。フランクフルトは8戦してわずかに1敗。勢いだけでなく力を身につけつつある。ボールを奪いチャンスと見るや一気に中盤から人数をかけて前に出る。左MFだが自在に動く乾貴士を起点に前線がうまく絡み合う攻撃はなかなかの迫力だ。

 日程的にもフランクフルトが有利だった。シュツットガルトはミッドウィークにホームでヨーロッパリーグを戦っている。負傷者も多く、カカウ、岡崎慎司ら前線の選手を欠く。右SBのホーグラントも離脱中で、彼に代わる形でポジションに定着した酒井高徳もヨーロッパリーグでは右足首を負傷。フランクフルト戦後も痛みを訴えた。クラブ公式サイトによれば右足首靭帯損傷でMRIの検査を受けるそうだ。「シュートの際に踏み込むのが怖い」と漏らす岡崎がベンチに名を連ね、試合に出なければならない台所事情だった。

 シュツットガルトはインターナショナルマッチデー直前のレーバークーゼン戦に引き分けると、監督解任論も浮上した。雰囲気は悪く苦しい状態が続いた。しかしその後、ハンブルガーに1−0で勝利し、26日のヨーロッパリーグのコペンハーゲン戦はスコアレスドローに終わった。

 試合のカギは、バイエルンの27点に次ぐ20点をあげているフランクフルトの得点力を抑えることにあった。酒井が考えたのはいかに乾を抑えるかだった。
 
「みんながどう思っているかは分からないけど、僕自身としてはチームを警戒するというよりは乾君のところをしっかり抑えればと思った。そうすれば(フランクフルトの)攻撃がちょっと遅れたり、ダイナミックさがなくなるんじゃないかな、と。彼にタイトにつこうと思ってやってたので、そこは前半はうまくできた」