【ドイツ】先制ゴールの宇佐美貴史、「実は正夢を見たんです」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by GettyImages

シュツットガルト戦に先発、先制ゴールを決めた宇佐美(ホッフェンハイム)シュツットガルト戦に先発、先制ゴールを決めた宇佐美(ホッフェンハイム) シュツットガルト対ホッフェンハイム戦。試合前に昼寝をした宇佐美貴史(ホッフェンハイム)は、夢を見たと言う。

「夢、見たんですよ。今日、昼間寝てて、点取ってめっちゃ喜んだ夢で......。夢の中でも危機感があって、ケビン(・フォーランド)が(前節)2アシストしてたから。で、『よかったー』と思っていたら夢やった。『はーっ(ため息)』と思って。だから実際に点を取った時は混乱していたんですよ。まだ夢が続いてるのかな、と」 

 前節マインツ戦では先発出場しながらなかなかチャンスにからむことができず、1-1のスコアで途中交代することになった。すると宇佐美に代わって出場したフォーランドは2アシストの活躍、チームは3-1で勝利する。フォーランドは一気に評価を上げた。

「良い刺激というか。次に出た時に負けないようにするだけ......」と、硬い表情で話していた姿と、この日の様子のギャップは大きい。

  ホッフェンハイムに移籍して、先発の座をつかみかけている。だからこそ、今ここでその座を渡すわけにはいかないだろう。「普段はサッカーの夢など見ないんだけど......」と語りながら、昨季、バイエルンで苦しんでいた頃にも、五輪期間中にも見られなかった、心底嬉しそうな表情を見せた。宇佐美の1得点1アシストで3-0 。ホッフェンハイムにとって今季初めての完封勝利だ。

「シュツットガルトは勝ててないけれど、強いし良い選手がいるチーム。だから3-0なんかで勝てるとは思わなかった」
 

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