【EURO】地元ポーランド敗退。敗因は「高すぎたテンション」
チェコに0-1で負け、グループリーグ敗退が決まったポーランド
実力的に考えれば、ポーランドのグループリーグ敗退は妥当な結果なのだろう。
戦前、「死のグループ」と称されたグループBとは対照的に、地味な国が集まり、全体的に力が落ちるグループAにあっても、ポーランドのグループリーグ突破はやや難しいと見られていた。
だが、ポーランドにも可能性は確かにあった。それも、決して小さくはない可能性が。
決勝トーナメント進出をかけた、グループリーグ最後のチェコ戦。惜しまれるのは、前半なかばまでに訪れた数々の決定機を生かせなかったこと。地元の大声援に後押しされ、チェコを圧倒的に押し込んだ時間帯に得点できていれば、ポーランドは望外の成果を手にできていたはずなのだ。
試合序盤、ポーランドは主導権を完全に握っていた。
それも、ただ単に「優勢だった」というだけではない。前線でボールを収め、2列目から次々に選手が飛び出してくる厚みのある攻撃で、決定機と呼べるシーンが22分までに、少なくとも5回はあった。
その度、スタンドを埋めた大観衆は腰を浮かした。ゴールが決まったと勘違いし、思わず拳を突き上げる"歓喜のフライング"を犯すサポーターも少なくなかった。
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