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【インタビュー】大滝麻未「リヨンでのプレイがなでしこにつながれば...」 (2ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

――チームメートとのコミュニケーションもスムーズに取れているように見えます。

「そのへんは、フランス語をしゃべれないながらもうまくできているかな、と。チームメートに英語をしゃべる人がいるのは大きいですね。(英語を)まったくしゃべれない人もいますが、気にもせずフランス語で話しかけてくるんで(笑)。でも、そこでこっちも何かを伝えようとする姿勢を見せれば、相手も汲み取ろうとしてくれる。黙っちゃうのがダメなんだと思います。監督やコーチには、よく日本人のイメージが変わったと言われます。私は結構、食事のときとかもしゃべるんですけど、日本人は黙って食事するんじゃないかとか。やっぱりおとなしいイメージがあるみたいです」

――チームには自然と溶け込めましたか?

「そうしようと努力しているところもあります。やっぱり馴染まないとプレイにも影響が出てしまいますし、つまらなそうにしているとよくないと思いますから」

――実際チームに入って、リヨンの強さはどこにあると感じますか?

「ほとんどがフランス代表の選手ですし、スウェーデンやブラジルの代表選手もいて、個々の選手の質の高さはあると思います。それに、本番に強いっていうか、普通のトレーニングでは全然走れないのに、試合になると走れたりとか、メンタルの強さを感じます。私は自信をなくすとボールを受けるのが怖くなったり、思うようなプレイができなかったりすることがあるんですが、みんな常に自信を持ってプレイしている気がします。あと、監督はバランスにとてもこだわっていて、試合ではポジション取りについて、いちばん細かく言われますね」

――172センチの長身、やはり得意なのはポストプレイですか?

「プレイスタイルについてはよく聞かれるんですが、実際、背は大きいですけど、パワー要員というよりも、足元の技術に自信があります。展開にもよりますが、足元で受けて、叩いてもう一度出ていくなど、流れに変化を付けるプレイが好きですね」

――1トップでスタメンを争うのはスウェーデン代表のFWロッタ・シェリンです。

「ロッタは絶対的な存在ですから、相当なことがない限り動くことはない。でも、ここからスタートしてスタメンを奪えたら楽しいと思うし、やりがいはあります。これまでベンチはあんまり経験したことないですし、悔しい気持ちもありますが、もっと練習してうまくならないとダメだと思うし、納得はしています」

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