【インタビュー】大滝麻未「リヨンでのプレイがなでしこにつながれば...」

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

1989年7月28日生まれ、22歳。早稲田大学を経て、今年から欧州の名門リヨンでプレイ1989年7月28日生まれ、22歳。早稲田大学を経て、今年から欧州の名門リヨンでプレイ 4月22日、UEFA女子チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグ。敵地でポツダムと0-0で引き分けたリヨンは、2試合合計スコア5-1で3年連続の決勝進出を決めた。

 残念ながらこの試合、大滝麻未はベンチスタートとなり、出場機会はなかった。早稲田大学からリヨン入りして約2ヵ月。当初はケガもあったが、3月上旬にはチーム練習に合流。これまで3試合に出場し、カップ戦ではゴールもあげている。そんな大滝に、フランスでの日々を語ってもらった。

――国内リーグでプレイすることなく、昨季の欧州王者リヨンへ移籍することになりましたが、もともと海外でのプレイを希望していたのですか?

「大学に入った頃はサッカーを続けていくかどうかも迷っていました。早稲田に入れたし、普通に就職するものだと思っていました。ただ、もしサッカーを続けるとしたら漠然とですが海外でやってみたいとは考えていました。現実的に決心したのは4年のときで、リヨンへの移籍はユニバーシアード(※)がきっかけでした。フランスと2試合して2得点、フランスのコーチがリヨンのトップチームのアシスタントコーチで、そこを評価してもらったみたいです」

※2011年夏季ユニバーシアード深圳大会で、日本は決勝で中国に敗れ2位に終わったが、大滝は6試合8ゴールで得点王に輝いた。

――生活には慣れましたか?

「もうだいぶ。最近は街に行って買い物をしたり、休みの日には川沿いでノンビリしたり。リヨン市内は電車で気軽に移動できますし、ひとり暮らしなので、気ままに好きなことをして生活しています」

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