2012.02.20

【ドイツ】
屈辱の途中交代、長谷部誠が語ったボルフスブルクの現在

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Bongarts/Getty Images

シャルケ戦に先発したものの、前半途中で退いた長谷部  第22節シャルケ戦で、3試合ぶりに先発出場を果たした長谷部誠。最近はサイドバックでの出場が多いが、この日のポジションは中盤の右サイドだった。マガト監督の下ではこのような突発的なポジション変更は珍しくなく、「いつもどおり、試合の2時間前のミーティング」の際にチーム及び本人に告げられた。シャルケ対策として、戦術練習からこのポジションに入っていたというわけではないのだそうだ。

「このチームでは試合に向けて何か戦術練習をするというわけではない。多くのライバル(チームメイト)がいる中で練習から100パーセント出し切っている姿でアピールして、監督はその中から良い選手を使うんだというメッセージを感じている」
 と、長谷部は語る。

「だから、(戦術的な)意思統一をはかるのは、正直、難しいですよね。今日だって中盤で簡単にフリーでパスを出されて、それなのに最終ラインが高かったりと、このチームはサッカーの基本ができていない」
 
 この日の長谷部は、前半10分、15分と立て続けに失点を許し0-2とされると、29分には交代させられてしまう。特に長谷部のミスから失点したわけでもなく、常識的に考えれば理由のよくわからない交代だった。
 
「理由の説明は特にない。でも、僕も付き合いが長いからわかるけど、マガト監督は選手を目覚めさせるためにこういうことをすることがある」