【ドイツ】香川真司、決勝ゴール!ドルトムント好調はどこまで続く? (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 前半戦、怒濤の勢いを見せていたバイエルンを上回った現在の状態は、どこまで続くのか。

「好調をキープすることは難しいし、その難しさをみんなが分かっている」

 昨季は好調に突っ走った前半戦と失速した後半戦を経験しているチームだけに、感じるものがあるのかもしれない。クロップ監督は「今日はよく耐えた試合だった」と苦しかった一戦を表現している。
 
 得点シーンは誰もが手ばなしでほめるゴールだった。後方にいたブラシコフスキーからの縦パスを受けた香川は、スピードに乗ったまま突破すると、ゴールライン近くで鋭く切り返し、つめたディフェンダーをかわした。

「クロスも考えられたが、相手との位置関係もあってシュートを選択した。ゴール前で余裕もあった」

 冷静にボールを左足に持ち替え、GKの位置を見据えてゴール左すみに流し込んだゴールは力強く、美しかった。

 この日はバイエルンも勝利をあげているが、4位のボルシアMGが3位シャルケを3-0で破ったことで、少しずつ勝ち点差が広がっている。ドルトムントがこのまま最後まで突っ走ることができるほど簡単にはいかないだろうが、バイエルンに比べると、すでにチャンピオンズリーグで敗退していることがアドバンテージとなるかもしれない。


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