【ドイツ】香川真司、決勝ゴール!ドルトムント好調はどこまで続く?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

レバークーゼン戦の前半45分、決勝ゴールをあげた香川レバークーゼン戦の前半45分、決勝ゴールをあげた香川 第21節、香川真司は相変わらずの好調ぶりを見せた。レバークーゼン戦、前半45分にあげた得点はこの日唯一のゴールであり決勝点だった。

「チームとしても助かる得点だった。いい時間帯に得点できて優位に試合を運べた。決勝点ということは、まあ、うれしいかな」

 そう語る口調も表情も、ひと頃とは違っている。今季の前半は、活躍すれば素直かつ全面的にうれしそうで、ちょっとした興奮状態でもあった。今はといえば、もちろん喜びの表情、笑顔はあるのだが、どこか穏やかで落ち着いているように見える。活躍が続いていることに自分も慣れたのだろうか。

 試合そのものは立ち上がりから苦しんだ。個の能力の高い選手が揃うレバークーゼンを相手に、いつものようなハイプレッシャーからのショートカウンターでとにかく勢いよくゴールに迫るサッカーが見られない。逆にシュールレら相手の前線からのプレッシャーによって、思うように起点が作れずに早い段階でつぶされてしまう。

「相手の前線にも抑えられたし、レバークーゼンの守備は強かった。攻めても最後にミスをしてもったいなかった。ただ、相手のラインは高かったから、もっ と簡単にウラを狙えたはず。簡単にやろうという余裕がなかった。後半は追加点も狙いにいったのに......。今日はなんとか乗り切れたという感じ」

 ミッドウィークにドイツカップを挟んだことで相手よりもコンディション的に厳しかったことや、この2週間ほど、昼間も氷点下の天候が続いていることも影響しているのかもしれない。若くて豊富な運動量を誇るドルトムントの選手達の動きにもどこか重たさ、鈍さのようなものが感じられた。口にこそしなかったが、今季初めて首位で迎えた一戦へのプレッシャーを感じていた可能性もある。

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