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Jリーグ上位チームを牽引する海外からの「復帰組」 秋春制で好循環が生まれる可能性も (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

 復帰組に求められるのは、外国人の助っ人選手と同じく、チームの仕組みを強化することだろう。さらに、欧州のクラブ在籍時代に助っ人としてのパフォーマンスを求められた彼らが、個の力でも勝利をもぎ取るたくましさを見せられるか。そこが復帰組の査定の基準だ。

 今年の夏、FC東京でプレーしていた佐藤龍之介は19歳でスペインのバレンシアに移籍している。今季活躍した日本人選手は、シーズン後には海を渡るだろう。有力選手が海を渡るのは人材流出だが、戦力の循環自体は悪いことではない。たとえば今シーズンは横浜FMの16歳、三井寺眞のようなルーキーも頭角を現しつつある。全体を見れば、主力が海を渡ることで若手の出場機会が増え、才能の爆発が起こっているのだ。

 一方で、欧州から戻ってきた日本人選手は、その経験をJリーグに還元している。こうしたサイクルが確立されつつあることこそ、創設33年目になるJリーグの強みと言える。「挑戦、復帰、挑戦」という循環は恩恵をもたらし、ひいては日本サッカーの底上げになるはずだ。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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