Jリーグ上位チームを牽引する海外からの「復帰組」 秋春制で好循環が生まれる可能性も (2ページ目)
【復帰組に求められるものは?】
アビスパ福岡のように、欧州でのプレー経験のある選手がひとりもいないクラブもあれば、鹿島アントラーズ、神戸、町田、広島などのように複数の選手が主力になっている場合もある。各クラブで数の幅はあるものの、全体数では外国人選手よりはやや少なく、そのわりに多いゴール数と言えるだろう(しかも外国人選手のほうがアタッカーが多いので、ゴールは生まれやすい)。
神戸の大迫、武藤はドイツなどで活躍後に戻ってきて以来、チームの攻撃をけん引してきた。彼らは年俸も含めて、まさに外国人選手同然だろう。高報酬の選手たちだが、相応の値打ちは示している。やはり、勝負どころの貢献が大きい。FC東京戦では、大迫が抜け目ないプレスでGKに詰め寄って、クリアをネットに沈め、武藤は終了間際にロングスローを右足で叩き込んでいる。
鹿島は横浜F・マリノス、名古屋を相手に連続で劇的な逆転勝利を飾っているが、鈴木優磨、小川諒也、三竿健斗、植田直通、柴崎岳などの復帰組が、ゴールこそ記録していないものの、大事な役目を果たしている。各ポジションに経験のある選手がいるだけで、チームの仕組みそのものが補強されており、それによって選手自身も力を出せる寸法だ。
復帰組の活躍は、チームの成績とも符合している。神戸は百年構想リーグを制し、鹿島は2025シーズンのリーグ王者。戦力の優位性は歴然としている。
開幕から2連勝で首位に立つ町田も、昌子源、中山、相馬、明本、西村を擁し、優位に立っている。黒田剛監督の意向だろうか、強度の高い選手が補強されている印象だ。それが戦闘力の高さにつながっているのだろう。
広島の場合、川辺駿、塩谷、浅野拓磨など広島のサッカー様式を知り尽くした選手たちが戻ってくるケースが多く、適応するのに困難が少ない。MF川村は、広島からザルツブルクへ羽ばたいたものの、ケガなどで苦しんだ末に戻り、復帰初戦となったジェフユナイテッド千葉戦でいきなりゴールを決めた。欧州での経験を還元することで、チームは今後も化学反応を起こすはずだ。
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