サッカーの「VARが長い」問題 誤審の歴史を知るベテランライターが指摘「はっきりとした、明白な間違い」を防ぐためにあるべき (2ページ目)
【ミリ単位のオフサイドに時間をかける必要はあるのか】
サッカーという競技をこれからも発展させるためには、エンターテインメント性を高める必要がある。そのために、よく指摘されるのがアクチュアル・プレーイングタイムである。
時間の浪費をどうやって防ぐか、が課題である。
米国のメジャーリーグ・ベースボール(MLB)でピッチクロックが導入されるなど、どの競技でもスピードアップに取り組んでいる。
サッカーでも、昨年GKに関する8秒ルールが導入されたし、今年はスローインやゴールキック、選手交代にも時間制限が設けられる。
そんな時に、VARに5分もかけていていいのだろうか?
ゴールが決まった瞬間とVARでゴールが認められた瞬間で、サポーターが二度喜べるという副産物はあるにしても、VARが盛り上がりに水を差すものであることは間違いない。
とくに時間がかかるのがオフサイドを巡る判定だ。
ここで、ふたつのフレーズに注目したい。
まず、競技規則の第11条にある文言だ。
オフサイドポジションというのは「競技者の頭、胴体もしくは足の一部でも、ボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い位置にある」時だ。そして、次に「相手競技者やボールと同一レベルにいる場合、オフサイドポジションにいないことになる」とある。
「同一線上の場合はオフサイドではない」という意味だ。
しかし、物理的に厳密に同一線上ということはありえない。ミリ単位、ミクロン単位、オングストローム単位......と細かく計測していけば、どちらかが前にいるはずだ。
「そんなの、非常識だろう」って?
そう、選手がオフサイドの位置にいるかどうか、オングストローム単位で計測するなんて非常識極まりない。
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