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【部活やろうぜ!】森重真人が仲間と部室で読んでいたマンガは? 好きな作品はスラムダンクよりも...... (2ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi

【「僕はサッカーに集中していたので」、恋愛に関してはあの名作で】

「いやあ......、恥ずかしいんですけど、『いちご100%』っていうマンガが好きでしたね」

 その瞬間、同席していた全員が大爆笑。クラブ広報の方は、「それは恥ずかしいわ!」と突っ込みながら、なかなか笑いを止められなかった。好奇心と活力に満ち満ちた男子高校生が集まれば、話題の中心に異性が上がるのは当然だ。誰にでもそんな記憶があるだろう。

「スポーツとはまったく関係ないマンガで、4人の女の子とひとりの男の子の恋愛ものというか。みんなで、誰がタイプか、みたいな話で盛り上がっていましたね。高校生なんで、みんな女子への興味が強かったですし。自分はたしか、(同作品中の)ショートカットの子が好きだったような気がします。たまに、イチゴ柄のパンツが見えたり(笑)」

 すかさず、「たまにじゃなくて、しょっちゅうな!」と広報の方が突っ込む。インタビューの場がすっかり和んだところで、部活のマネージャーとの恋愛についても尋ねてみた。

「僕らの時のマネージャーは監督の娘さんだったので、自分は何もなかったですね。恋愛に発展していた人もいたと思いますが、僕はサッカーに集中していたので、マンガで夢想していました(笑)。あれは名作です」

 そんなふうに楽しそうに話す森重は、スポーツのマンガも読んでいたという。

「『スラムダンク』はもちろん、読んでいました。三井(寿)が好きでしたね。ミッチーが一度、道を踏み外してしまうところとか、好きですね。その後に気づいて、まっすぐバスケに取り組むようになるところなんかも。人間味がありますよね」

 森重自身は三井のように道を誤ることは一度もなかったが、サンフレッチェ広島ジュニアユースからユースに昇格できなかった悔しい過去がある。また高校2年時には、世代別の日本代表に呼ばれるようになり、知らず知らずと天狗になってしまっていた時期もあったという。

「当然、代表の方がレベルが高くて、部活に戻ると、どうしてもその差を感じてしまって。手を抜いてもできたんです。自分では気づいていなくても、振り返るとそうでしたね」

 そんな時に、サッカー部の監督から厳しく叱られたことで、あらためて真剣に練習に臨むようになったという。一流の選手の多くには、指導者に恵まれた過去がある。

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