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【Jリーグ】残留争いを続けるアルビレックス新潟の巻き返しはあるか? 監督交代、6人が移籍し新戦力は7人... (3ページ目)

  • 小林 忠●取材・文 text by Kobayashi Tadashi

【ボール非保持時のクオリティー】

 原因はどこにあるのか―。

 試合ごとに守備のプランは提示されるが、DF千葉和彦は「結局は個でどれぐらい守れて、はじけるか。個の集合体でしか戦術はない。日々の練習でどれだけ細部にこだわれるか」と話す。

 体格や走力の差はあるにせよ、ボール非保持時の立ち位置やランニングコースで阻止することは可能。安定した守備がいい攻撃につながることは間違いないが、現状、ボールを持っていない時の選手の思考、プレーのクオリティーは高くない。

「意識で変えられる部分はある」と千葉。守りきるサッカーを思考していないぶん、ボールを失った瞬間の切り替え、即時奪回の意識や技術の見直しは急務だ。

 セレッソ大阪とのリーグ再開戦までの中断期間に、選手たちはプレーが止まる度に意見交換や確認を行なっている。8月2日の練習では、守備時の立ち位置で同じミスを繰り返す選手に対して、ベテラン選手が「何回、同じミスを繰り返すの?」と厳しく指摘。直後に「見えているなら強く言ってよ」とスタッフにも注文する姿があった。

 ピッチでプレーするのはもちろん選手たちだが、コーチ陣もポジティブな言葉掛けだけでなく、厳しいゲキも必要になってくる。クラブ全体が危機感を持ち、もっと強く求め合わなければ残留は果たせない。

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